素材の「あご」は酸化による味のぶれが少ないものを使うため、長崎の平戸沖で秋の彼岸前後に捕れる、小ぶりで尾のきゅっと締まったものだけを選んできました。さらに、職人が一尾ずつ串に刺し、炭火でじっくりと焼き上げる手間も欠かすことができません。このとき腹側から焼くことで、はらわたのえぐみを落とし、雑味が出るのを防ぎます。また、この過程で串から落ちずに残る鮮度の高い「あご」だけを選別できるのです。焼き上げた「あご」は天日干しにして、さらに旨みをぎゅっと凝縮させて仕上げます。
お客様の食卓に、本当においしいものをお届けしたい…。創業時から変わらぬ思いが、こうして守りつづける味に息づいています。